アルバイトと税金・扶養控除について(学生時代)

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 あなたは学生時代にアルバイトをしていましたか?今では、大学生に限らず高校生もアルバイトをするのが当たり前の時代となりました。この学生アルバイト収入についても会社員の給与と同じように、税金(所得税、住民税)が課せられます。学生アルバイトの税金とについて、整理したいと思います。

アルバイトの収入が103万円以下の場合は、所得税は0円。

 アルバイトの給与も会社員の給与と同様に所得税が課されます。給与に係る所得税は、年間の給与収入が103万円以下であれば0円です。これを一般に扶養の範囲とか、103万円の壁などと呼びます。

国税庁HP

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住民税が0円になる給与収入は、自治体によって違う。

 住民税が0円となる給与収入は自治体によって違いますが、96万5000円~100万円です。お住まいの自治体へ確認してください。『市町村名 住民税非課税』でググると簡単に確認できると思います。また、引っ越しを予定している人は、働いていた時の住所の市町村ではなく、引っ越した後の住所の市町村へ確認しましょう。住民税は翌年1月1日に住所がある場所に納めるからです。

柏市HP  東京都HP

年間の給与収入が103万円以下の人は、扶養親族

 収入が給与のみの場合に年間の給与収入が103万円以下の人は、生計維持者の扶養親族になれます。生計維持者とは、学生の生活費を負担する人を言います。家族ので一番収入がある人と押さえておきましょう。

扶養親族が1人いると生計維持者の税金が最大209,000円少なくなる

 生計維持者に扶養親族がいると扶養控除を受けることができるます。そのため、生計維持者の税金(所得税と住民税)が扶養控除一人あたり57,000円~209,000円少なくなります。ただし、15歳未満の扶養親族は、扶養控除対象になりません。

給与収入が125万円の学生アルバイトの税金は43,000円

 学生アルバイトは、本業(学業)があるため、働ける時間に制限がある人が多く、年収が103万円を超える人は少ないかもしれません。

 ですが、私自身も、大学生時代に大学へ行かずアルバイトばかりしていた時期がありまして、当時の年収が125万円ぐらいでした。アルバイト仲間には、大学へいきながら年収が120万円ぐらいの人もいましたよ。

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 では、給与収入が103万円を超えてしまったらどうなるのでしょうか。まず、生計維持者の扶養親族でなくなります。そのため、生計維持者の税金が増えます。57,000円~209,000円の負担増。

 次に、学生アルバイトに税金(所得税・住民税)が課されます。仮に、給与収入が125万円の場合の税金は、約43,000円です。所得税は11,000円で、毎月の給与から天引きされているため、改めて納付する必要はありません。住民税32,000円は、翌年5月ごろ納付書が届きますので、納付することになります。私は当時この43,000円を納めました。当時、勤労学生控除を知っていれば、過分に税金を払う必要はなかったのです。

使って損はない勤労学生控除の使い方

 一定の条件を満たした学生(勤労学生)については、特別に所得控除の制度が設けられています。その名を勤労学生控除といいます。

 収入が給与のみである高校生や大学生や専門学校生であれば、給与収入が130万円以下であれば勤労学生にほぼ該当します。

 勤労学生控除の適用を受けるためには、ある亜バイト先に提出する給与所得者の扶養控除等(異動)申告書のCの欄の勤労学生控除にチェックして学生証のコピーを添付すればOKです。

国税庁HP「勤労学生控除」

38,000円も税金が変わります。

 勤労学生控除が適用されれば、給与収入が125万円の場合の税金は、所得税0円、住民税5,000円の合計5,000円になります。適用前の税金が43,000円、勤労学生控除の適用後が5,000円と38,000円の節約です。当時の時給は900円で考えると42時間分の労働の差になります。一日8時間としても5日分ですよ。近場なら旅行へ行けたかもしれません。

 学生は、本業の学業があるため、アルバイトに多くの時間を割くことはできません。また、時給の高い仕事も多くないため、収入は低いことが一般的です。ですから貴重な時間で獲得した収入の手取りを増やすことができる方法は知っておいて損はないと思います。

 仮に、この勤労学生控除の節税効果を株式投資の利回りで換算すると、年利3%の配当金と同様の効果といえるのではないでしょうか。しかも、こちらはノーリスクです。素晴らしいですね。

5年以内なら確定申告で取り戻せるかも

 本当に過去の自分に教えてあげたいですよ。ちなみに、学生時代にアルバイトで年収103万円を超えていた記憶のある方は、当時の源泉徴収票を探してください。過去5年分については所得税の確定申告にて還付請求をすることができます。

 最近は、国税庁のe-taxソフトを使えば、自宅のPCやスマホから確定申告書を作成し提出することが出来るようになっています。ぜひ、やってみてください。難しいようであれば、お住まいの税務署へ相談されるてもよいかもしれません。

まとめ

 学生アルバイトには、働く事情はいろいろあると思います。ですが、個人的には、可能な限り学生アルバイトは年収100万円以内で良いと思います。なぜなら、給与の100%を受け取ることが可能だからです。もし、103万円を超えてしまうときは、勤労学生控除の適用を受けて、過分に税金を納めることがないようにしてくださいね。やるかやらないかは、あなたの自由です。

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お読みいただきありがとうございました。

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