突然ですが、ひとつ質問させてください。 あなたは、自分の「年収」がどうやって決まっていると考えていますか?
会社の業績? 上司の機嫌? たまたま今の業界が伸びていたから?
どれも間違いではありません。でも、サラリーマンの年収を考えるとき、僕(NOK)はもっとシンプルな考え方を使っています。
それが、**「サラリーマン債券論」**です。
これは、自分自身を「債券」だと考える発想です。 プライベートバンキングを学んでいる僕にとっては、この考え方がすごくしっくりきています。
今日はその話をしようと思います。
サラリーマン債券とは何か
債券というのは、お金を貸した側がもらえる「額面」と、それに対して支払われる「利回り」で価値が決まる金融商品です。
これをサラリーマンに当てはめると、こうなります。
| 債券の要素 | サラリーマンに置き換えると |
|---|---|
| 額面 | あなたの資格・スキル・経験 |
| 利回り | 勤めている企業 / 役職 / 業界 |
| 運用先 | 労働市場 |
つまり、あなたという「サラリーマン債券」を労働市場で運用していて、その結果が年収として返ってくる、というイメージです。
この見方ができると、収入を増やすために何をすべきかが、すごくクリアになります。
やることは2つしかありません。
- 額面を上げる(スキル・資格・経験を積む)
- 利回りを上げる(より評価してくれる場所に身を置く)
それだけです。 小手先のテクニックや裏ワザを探す前に、この2軸で自分の現在地を整理してみてください。
利回りを変える方法は、2つあります
サラリーマン債券の「利回り」を変える行為には、大きく2つの方法があります。
- 今いる会社で昇給・昇進する
- 転職・転身する
どちらも、サラリーマン債券の利回り(給与・ポジション)を上げる行為です。
順序としては、まず①の昇給・昇進を狙う。ここで頭打ちになったら、②の転職・転身を考える。 これは別記事「サラリーマンが収入を増やす方法|資産形成より先にやるべき”3つのこと”」でも書いた通りで、本業で結果を出すほうが、新しい場所で一から信頼を作り直すより、はるかに効率がいいからなんです。
転職を考えるタイミング
転職は、利回りが上がる、もしくは将来上がる可能性が高い場所が見つかったときに考えます。 自分の進みたいキャリアのための転身も、もちろんアリですよ。
ただ、勘違いしないでほしいことがあります。 転職そのものが目的になってはいけないということ。
転職を繰り返してもキャリアが薄くなる人がいるのは、額面(=スキル)が積み上がっていないまま、利回りだけを変えようとしているからなんです。 これについては「希少性は1万時間でつくる」の記事で詳しく書いているので、よかったらそちらも読んでみてくださいね。
副業もまた、利回りの分散
副業を始めるのも、ある意味で「利回りの分散投資」と言えます。 本業のサラリーマン債券に加えて、別の小さな債券を発行するイメージです。
どんな副業でも、やってみる価値はあります。 実際、僕がこのブログを書いているのも副業のひとつ(収入はまだ0円ですけどね)。
ただ、繰り返しになりますが、確定していない成果のために高額な授業料を払うのはやめたほうがいいです。 「楽に月10万円、その方法を100万円で教えます」みたいなやつですね。
本当にそんな方法があるなら、なぜわざわざ自分の優位性を下げてまで他人に教えるのでしょうか? 立ち止まって考えてみてください。
メンバーシップ型 vs ジョブ型:本質は変わらない
「サラリーマン債券論なんて、メンバーシップ型雇用の時代の話でしょ?これからはジョブ型になるんだから、もう古いのでは?」
そう思った方もいるかもしれませんね。 でも、僕はこう考えています。
メンバーシップ型でもジョブ型でも、本質は変わらない
なぜなら、どちらの雇用形態でも、結局のところ「成果と信頼を積み上げる」しか、サラリーマン債券の価値を上げる方法はないからです。
違いは、誰に対して成果と信頼を届けるか、だけなんですね。
| 雇用形態 | 成果と信頼を届ける相手 |
|---|---|
| メンバーシップ型 | 所属する会社・上司・取引先 |
| ジョブ型 | 所属する企業がクライアントになる |
メンバーシップ型では、会社の中で「この人なら」と認められれば昇進・昇給につながります。 ジョブ型では、その「この人なら」が、もっとドライにスキル・実績ベースで評価されます。 でも、突き詰めれば、評価する相手は人間で、根っこにあるのは信頼関係です。
だから、ジョブ型時代になっても、僕がやってきたこと、今後やっていくことは変わりません。 成果を出す。信頼を積み上げる。額面を上げ続ける。利回りの良い場所に身を置く。それだけです。
サラリーマン債券の価値を上げる、僕なりの方法
ここからは、僕自身が日々意識していることを少し書いておきますね。
1. 信頼の積み上げを最優先する
これは新人時代から変わりません。 仕事を頼まれたら、必ず質問を添える。何のための仕事かを考える。次に何が必要になるかを予測する。 そのうち、相手から「これをお願いしたい」と言われる前に、すでにそれを準備できている状態になります。
これが、サラリーマン債券の「評価」を上げる、地味で確実な方法です。
2. 同じことをクライアントに対しても続ける
新人時代に上司や先輩に対してやっていたこと、それを今はクライアントに対して続けています。 そうすると、クライアントのほうから「分野外の相談なんだけど…」と話を持ちかけられるようになります。
これは勝ちパターンです。 新しい仕事になるかもしれないし、別の人を紹介する機会になるかもしれません。 こうして、クライアントにとって「紹介したい人」になるんですね。 クライアントの周りまで、自分の営業範囲になっていきます。
3. 額面を上げる学びを続ける
学びを止めた瞬間に、サラリーマン債券は徐々に陳腐化していきます。 これは怖い話です。今の時代、業界の変化は早いですから。
幸い、今は安く学べる時代です。 Web、AI、動画配信サイト、何でもあります。お金をかけずに、額面を上げる手段はいくらでもあるんですよ。
まとめ
今日の話をまとめると、こうなります。
- 自分自身を「サラリーマン債券」と考える
- 年収は「額面(スキル)× 利回り(環境)」で決まる
- 利回りを変える方法は2つ:①今いる会社で昇給・昇進する/②転職する。副業はその外側の分散投資
- メンバーシップ型でもジョブ型でも、本質は「成果と信頼の積み上げ」
- 学びを続ける。額面が下がれば、利回りも下がる
自分という債券の価値を、今より少しでも上げていく。それが、サラリーマンが収入を増やす王道だと、僕は思っています。
※この記事の情報は2026年5月時点のものです。労働市場や雇用制度の動向は変化しますので、最新情報は各公式情報源をご確認ください。
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