iDeCoって名前は聞いたことあるけど、なんかよくわからない。始めたほうがいいのかな…。
そんな人のために、プライベートバンカーを目指す僕が実体験も含めて全部話します。難しい話は噛み砕くので、最後まで読んでみてください。
まずiDeCoって何?3行でおさらい
iDeCoは「個人型確定拠出年金」の愛称。要するに、自分で掛け金を出して、自分で運用する老後のための積立制度です。
ポイントはこの3つだけ。
- 掛け金が所得控除になる(=税金が安くなる)
- 運用で出た利益が非課税
- 60歳まで引き出せない
この3つを押さえれば、iDeCoの8割はわかります。
メリット①:税金が安くなる。これが一番デカい。
iDeCoの最大の武器は「所得控除」です。
【所得控除とは】 課税される収入を減らせる仕組み。収入が少ない扱いになるので、税金が安くなります。
たとえば毎月2万円iDeCoに掛けると、年間24万円が所得から丸ごと引かれます。所得税と住民税を合わせるとおおよそ15%の軽減。つまり24万円×15%=年間36,000円のお得です。
所得税分は確定申告すれば還付(返金)されるのでわかりやすい。ただ住民税の軽減分は翌年の納付額が下がる形なので、意識してないと「あれ、得したのかな?」ってなりがちです。気づいていない人が多いポイントなので、ここは覚えておいてください。
メリット②:運用益が非課税
通常、投資で利益が出ると約20%の税金がかかります。でもiDeCoの中で出た利益には税金がかかりません。長く積み立てるほど、この差は大きくなっていきます。
デメリット:60歳まで絶対に触れない
正直に言います。iDeCoのデメリットはこれだけです。
60歳になるまで、取り崩すことも借りることもできない。
でもこれって、メリットの裏返しでもあります。触れないからこそ老後資金が確実に積み上がっていく。強制力があるから続けられる、という側面もある。
ただ、だからこそ生活の土台ができてから使う制度です。生活費の3〜6ヶ月分を現金で持てていない段階でiDeCoを始めると、いざというときに詰みます。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 収入があり、毎月の掛け金を無理なく出せる人
- 生活防衛資金がしっかりある人
- NISAでの投資をある程度始めた人
- 老後資金を定期預金で積み立てている人(iDeCoの定期預金に切り替えるだけで所得控除の恩恵が受けられます。運用リスクはゼロのまま、税金だけ安くなる。掛け金に手数料はかかるけど、税制優遇で回収できちゃいます)
向いていない人
- 収入が低く、掛け金の余裕がない人(所得控除の恩恵も薄い)
- 生活防衛資金が不十分な人
「iDeCoが悪い」じゃなくて、「順番がある」ということです。
僕がiDeCoを始めたタイミングと理由
僕がiDeCoを本格的に始めたのは約2年前。きっかけは制度改正で、自分の掛け金の上限額が月2万円に引き上げられたこと。「これは動くタイミングだ」と思いました。
当時、3人の子どもの教育費はまだまだこれからかかる状況。「落ち着いた」なんて言えないけど、「なんとか目処が立ちそう」くらいのタイミングでした。60歳まで触れないというデメリットは頭にありましたが、プライマリーPBとして自分のポートフォリオ全体を見たとき、老後資金の枠に一定額を”固定”しておくのは、むしろ運用設計をシンプルにしてくれると判断しました。
忘れがちだけど大事:受け取るときには税金がかかる
iDeCoは積み立て中の税優遇が注目されがちですが、受け取るときには課税されます。ここを知らないと「思ったより手元に残らなかった」となりかねないので、頭に入れておいてください。
受け取り方は大きく3つあります。
① 一括で受け取る(退職所得) 退職金と同じ扱いになります。退職所得控除という大きな控除が使えるので、うまく活用できれば税負担を大きく抑えられます。
② 分割で受け取る(公的年金等所得) 毎年少しずつ受け取る方法。公的年金と合算されて課税されるので、年金収入が多い人は注意が必要です。
③ 一括と分割を組み合わせる 上記2つを組み合わせる方法。状況によっては最も税負担を抑えられますが、計算が複雑です。
どの受け取り方が得かは、受け取るときの資産状況・収入・退職金の有無によって変わります。まだ先の話ではありますが、「受け取り方で税負担が大きく変わる」ということだけ覚えておいてください。積み立てるときだけでなく、出口まで考えるのがiDeCoの正しい使い方です。
iDeCoの始め方:4ステップ
Step1:資金計画を立てる
何より先に、毎月いくら掛けられるか確認してください。生活費・緊急資金・教育費…全部引いて残る額が掛け金の上限です。最低5,000円から始められます(ただし国民年金連合会への手数料がかかります)。
Step2:金融機関を選ぶ
選ぶ基準はこの順番で。
①手数料が低い・かからないところ 金融機関によって手数料に差があります。ここはケチっていい。
②信託報酬率が低い商品が豊富なところ 【信託報酬とは】 投資信託を保有している間にかかる年間コストのこと。低いほど有利。
③商品ラインナップが揃っているところ 株式・リート・債券それぞれ、国内・全世界の商品があるか確認してください。
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Step3:商品を選ぶ
NISAをすでにやっている人は、NISAと被らないアセットクラスを選ぶのがおすすめです。
「難しい運用はしたくない、元本が減るのは嫌」という人には、iDeCoの定期預金という選択肢もあります。リターンは少ないけど、元本は守られます。むしろNISAより先にiDeCoの定期預金を選ぶのもアリな考え方です。
Step4:掛け金をセットして、あとは続ける
決めたら粛々と積み立てる。長く続けることで、税優遇の恩恵が大きく育っていきます。
最後に
ここまで読んでくれたあなたは、もう準備はできています。将来のために何かしようと思った、そのきっかけを大切にしてください。あとは踏み出すだけです。
投資は早く始めることが大切。でも資金計画はもっと大切。
計画通りにいかないのが人生だけど、だから計画が不要ってわけじゃない。計画を立てて、ズレたら見直して、また動く。磨くのは計画力じゃなくて対応力と遂行力です。
iDeCoは税優遇がしっかりある、老後資金のための強力な制度です。順番を守って、使いこなしてください。
※この記事の情報は2026年5月時点のものです。制度・サービスの内容は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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