「年収が100万円上がる」と聞くと、なんとなく手取りも100万円増えそうな気がしませんか。
実際はそうではありません。年収が増えるほど税率が上がるため、100万円のうち手元に残る金額は年収帯によって変わります。転職や昇給の判断をする前に、手取りベースで何万円増えるのかを知っておくと、数字の見え方がだいぶ変わります。
年収が100万円増えると手取りはいくら増えるか
東京都・会社員・39歳以下・扶養なし・賞与なし(月額均等計算)・2026年版の数値で計算しています。賞与がある場合は社会保険料の計算が異なるため、実際の手取りとは差が出ることがあります。
| 年収の変化 | 手取りの増加 | 100万円のうち手元に残る割合 |
|---|---|---|
| 100万円 → 200万円 | +80万円 | 80% |
| 200万円 → 300万円 | +75万円 | 75% |
| 300万円 → 400万円 | +77万円 | 77% |
| 400万円 → 500万円 | +78万円 | 78% |
| 500万円 → 600万円 | +72万円 | 72% |
| 600万円 → 700万円 | +65万円 | 65% |
| 700万円 → 800万円 | +64万円 | 64% |
| 800万円 → 900万円 | +67万円 | 67% |
| 900万円 → 1,000万円 | +66万円 | 66% |
数字を読み解く
500万円台が一つの壁
年収500万円→600万円の区間で、手取りの増加が78万円から72万円に下がります。所得税の税率が上がるタイミングが重なるためです。
600万円→700万円でさらに下がる
この区間の手取り増加は65万円。100万円増えても、35万円は税金と社会保険料に消えます。「年収700万円になった」という達成感に対して、実際の生活感覚はそこまで変わらない、と感じる人が多いのはこのあたりに理由があります。
800万円以降で手取り増加がやや回復する理由
年収700万円台→800万円台(手取り増加64万円)より、800万円台→900万円台(67万円)の方がわずかに増加額が大きくなっています。これは厚生年金の標準報酬月額に上限(月額65万円・年収換算780万円相当)があるためです。年収が780万円を超えると厚生年金保険料がそれ以上増えなくなり、手取りの増加分がやや改善します。
転職・昇給の判断に使うなら
年収ベースで「100万円アップ」という話が出たとき、手取りベースに換算すると現実的な判断ができます。
現在の年収帯が500万円台なら、100万円アップで手取り増加は約72万円。月換算で約6万円です。節税や投資でこれだけの差を生み出すのは簡単ではありません。収入を上げることの効果は、やはり大きい。
「年収100万円アップ=生活が100万円分豊かになる」は誤解ですが、「だから上げても意味がない」とも違います。税引き後でも72万円増える。それが積み上がっていくのが、収入を上げることの本質的な意味です。
年収別の手取り額の詳細はこちら→年収の手取り早見表【2026年版】
※この記事の情報は2026年5月時点のものです。制度・サービスの内容は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
一緒に、プラバンしようぜ。 NOK

