「節約しよう」と思っても、何から手をつければいいか分からない。そんな声をよく聞きます。
僕の家計管理はシンプルです。予算を決めて、その範囲で使う。これだけです。細かく記録し続けることより、「使いすぎないようにそれぞれの残高を見える化する」ことに重点を置いています。
家計簿をつけようとして挫折した経験がある人には、予算制が向いているかもしれません。
予算制に切り替えるまで
結婚して子供が生まれてから、それまでのようにお金に余裕がなくなりました。「このままではまずい」と感じて、約1年半、びっちり手書きで家計簿をつけました。
目的はただ1つ。自分たちがどのくらいお金を使うのか、知りたかったのです。
データが溜まってきたら、だいたいの支出パターンが見えてきました。そこで予算制に切り替えました。毎月記録し続けるより、最初に予算を決めて残高を管理する方が、僕には合っていました。
予算のカテゴリ分け
うちの予算は4つに分けています。
- 住宅費(家賃や住宅ローンの返済など)
- 水道光熱費
- 食費・雑貨・外食
- 保険・携帯などの固定費
教育費は別枠で管理しています(後述)。
シンプルに分けることがポイントです。細かく分けすぎると管理が面倒になって続かなくなります。
お金の流れの作り方
現金・カード・QRコード決済でそれぞれ管理方法が違います。
現金は月ごとに引き出す額を決めています。
クレジットカードは使ったら翌月の支払いに備えて毎月入金します。使い放題にしないための仕組みです。
QRコード決済は専用の口座を用意して、予算分だけをチャージして使います。残高が見えるので、使いすぎのブレーキになります。
月末に翌月分の予算を準備して、月が替わったら前月分を集計する。これをルーティンにしています。
このあたりのスケジュールは給料入金日に合わせて調整してください。
予備費の役割
予算をオーバーしたとき用に、予備費を持っています。金額は年間で食費などの月予算の約2倍程度。大きな出費や予想外の支出に対応するための緩衝材です。
ただ、毎回予備費を使っていると意味がないので、まず別のカテゴリで余りがないか確認します。うちの場合、水道光熱費が動きやすいカテゴリです。夏冬は高くなるので多めの平均値で予算を設定しており、気候が穏やかな時期は余ることが多い。このカテゴリをクッションにして、他のカテゴリに融通しています。
大切なのは「使いすぎたら翌月絞る」ではなく、「少し使わないようにする」感覚です。
たとえば食費の予算が4万円で、月に20回買い物に行くとします。「1回2,000円以内」と決めると毎回ぎりぎりのプレッシャーになります。でも「1回1,500円ぐらい」のつもりで買い物すれば、多少オーバーしても予算内に収まる余裕があります。毎回2割オーバーしてもあと1回買い物に行けるくらいの余白が、続けるためのコツです。
予算が余ったときは、半分を頑張った自分や家族へのご褒美に、もう半分を貯蓄へ。この使い方が一番気持ちよく回ります。
教育費は別枠で「逆算」して積み立てる
子供の教育費は、家計の中でも一番計画的に動く必要があるお金です。
考え方はシンプルです。大学卒業までにかかる費用を大まかにシミュレーションして、必要な総額を準備期間(今から何年か)で割る。それを毎年積み立てる。
積み立て方法は、貯蓄やNISA・一時払い終身保険を組み合わせています。どの手段が合うかは家庭の状況によって変わりますが、「いつまでにいくら必要か」を先に決めてから手段を選ぶ順番が重要です。
年末に予算を見直す
年末に、翌年の予算を調整しています。
チェックするのは2点。予備費の減り具合と、年間で貯蓄できた金額です。予備費が大きく減っているなら予算が実態に合っていない。貯蓄が計画より少なければどこかに使いすぎがある。この2つを見れば、予算の精度が分かります。
明らかにズレが大きい場合は途中でも予算を改定します。予算はきっちり守るために決めるのではなく、大きくはみ出ないようにするために使います。
まとめ
支出管理の核心は、記録し続けることではなく、使う前に予算を決めることです。
まずは、1ヶ月に使ったお金の量を知ることから始めてほしいです。1ヶ月続かなければ1週間でもいい。それを月換算して、予算を決めてみる。余ったか足りなかったかを知る。それを繰り返す。ツールはなんでもいいです。ノートでもスマホのメモでもアプリでも。
知ることが最初の一歩です。そこから予算制に切り替える。カテゴリをシンプルに分けて、残高が見えるようにする。水道光熱費のようなクッションを持っておく。教育費は逆算で積み立てる。
「支出を減らす」より「支出をコントロールする」という感覚の方が、長続きします。
知識は豊かさの種。どう育てるかはあなた次第。
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